映画見てきた。

マネーボール」という映画を見ました。【以下予告】

映画なんていう絶好の日記のネタを逃すのもシャクだし、
見た映画もすごく面白かったし、僕が日々考えてたこととマッチングする部分もあったので、
これは日記に書くしかないなと。

あっ、あと、、書いてくうちに自然とネタバレを含むと思うので
そういうのがイヤという方は戻るボタンを。





・・・さて、映画のあらすじなんですが、【以下引用】

あらすじ: 元プロ野球選手で短気な性格のビリー・ビーンブラッド・ピット)は、アスレチックスのゼネラルマネージャーに就任する。チームはワールド・チャンピオンになるには程遠い状態で、優秀な選手は雇えない貧乏球団だった。あるとき、ピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)というデータ分析にたけた人物との出会いをきっかけに、「マネーボール理論」を作り上げる。しかし、「マネーボール理論」に対し選手や監督からは反発を受けてしまい……。

【引用元】http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tydt/id340151/

9文字にまとめると、「アメリカ版もしドラ」です。(ざっくり
多分、もしドラの元になってる。いや、間違いなくなってる。
あと多少の改変はあるもののノンフィクション。

ただ、そこにはドラッカーという経営者は一切出てこなくて、
どちらかというと、あらすじにもあるよう統計学的・データ的野球戦略が主。

その中で感じたのが、
配られたカードでやっていくことの難しさ。
僕らが持ってるカード(もちろん比喩ね、一応)ってのは、なかなか遊戯王カードみたいに数値化も文章化もされてない。
だからこそ、カードの価値そのものを誤解したりそもそも価値すらわかっていなかったりする。

自分より圧倒的に強いカードを持ってる奴がいたとして、
いかにして手持ちのカードで戦っていくか。

この映画だと、カードを統計というデータで分析しつつ戦っていくのだけど。

データを念頭に置いてあることとノンフィクションという要素が加わって、
もしドラみたいに単純なサクセス・ストーリーとはならない。


いやもちろん、物語の盛り上がり上、サクセスはしていくのだけど、
その過程で無情にもクビにされる投手やトレードに出されていく野手がいる。
だからこそ、「甲子園目指して、チーム一丸で頑張ろう!」みたいな
ジャンプやらマガジンやらの少年漫画のノリ的なワクワク感というのはない。

それに加えて、データや統計ってのは魔法じゃない。
遊戯王みたいに最後の土壇場でエクゾディアを引いて、どんでん返しー!
みたいなことにはならない。
データを使うというのは、以下に効率良く、確率的にマシなことをするかということであって、
決して奇跡が起こってくれるわけじゃない。

・・・こう書いてると、すごくつまらない映画に思えてきた、なぜだ。。
いや、でも、現実の努力も漫画みたいにうまくいかなかったり、地味な場合がほとんどで、
サイコロを1000回振って、なんとか1の目が出る回数が10回から20回に増えたけど、
実際にサイコロを振ることができる回数はほんの数回だったりとか、
努力1割、運9割みたいなところがあるじゃないですか。(実際はもっと偏っているかもしれない

僕がこの映画を面白いと思ったのは、そういうことを映画の製作者がちゃんと意識していると感じたからなのだ。

映画の結果だけ見てしまうと、結局アスレチックスは20連勝はしたものの、リーグ優勝すらできず、EDでも
「今現在も、ビリー(主人公)は、自分の信念を元に優勝を目指し続けている」
みたいなテロップが流れて終わる。

だけど、それが現実でもある。というか、現実は大体そんなもんだ。
成功者の足元には常に失敗者の山ができているし、山の下の方なんて、僕らの目に映る機会さえない。ん、なんか話が逸れた。

とまあ、さんざん言ってきたけど、
野球にそんなに興味ない僕でもこんなに感想書きたくなるほどの映画だし、
最後には普通に泣けるシーンもあるので、
DVDのレンタルが始まったら、借りるのをオススメします。



※余談だけど、製作者がソーシャルネットワークと同じ。
 映画の終わり方の雰囲気もソーシャルネットワークと同じだった。